疲れた心をリフレッシュ。鎌倉で坐禅体験ができるお寺6選!

仕事に家事・育児と、毎日が目まぐるしく過ぎていく中で、ふと日々の疲れを感じたりしませんか?

つい忙しくて自分のことは後回しになりがちですが、ストレスや心の疲れがたまると脳の動きが鈍くなったり、身体の免疫力も低下させてしまったりと、さまざまな不調の原因となるので、疲れはためないようにしたいですよね。

そんな時には、心と呼吸を静かに整える「坐禅」を体験してみてはいかがでしょうか(坐禅ではなく、正しくは坐禅のようです。)?普段は休まることのない頭の中を空っぽにさせて、静かに自分と向き合う時間は、心身体のリフレッシュにおすすめです。

東慶寺
(鎌倉市山ノ内1367)
建長寺
(鎌倉市山ノ内8)
宝戒寺
(鎌倉市小町3-5-22)
大船観音寺
(鎌倉市岡本1-5-3)
報国寺
(鎌倉市浄明寺2丁目7番4号)
円覚寺
(鎌倉市山ノ内409)

坐禅は禅修行法の1つ

坐禅とは、姿勢と呼吸を整えて精神統一を行う、仏教における禅の修行法の1つです。

背筋を伸ばした正しい姿勢で足を組んで座る「調身」と、ゆっくりと腹式呼吸を行う「調息」と、「調身」と「調息」をすることで、雑念が自然となくなり心が落ちついてくる「調心」の3つを行っていきます。

坐禅の注意点・マナー

服装

坐禅は足を組んで座って行うので、動きやすく締め付けないズボンなどの服装がおすすめです。またお寺なので、肌着だけや短パンなど肌の露出が多い服装も遠慮した方が良さそうですね。

時間

時間厳守です。15分前には現地到着して、開場を待てるように心掛けましょう。特に初心者の方は、開始前に座り方や姿勢など作法の説明があるので、余裕を持って集合するようにします。

坐禅

坐禅中に騒ぐのはNGです。観光気分でも、坐禅中は静かに集中して行いましょう。

開催日の確認

お寺では年間を通して様々な行事が行われているので、ホームページ等で開催の確認をして参加すると安心です。

その他

睡眠不足で参加すると、眠気で集中できないことがあります。前日はしっかり睡眠を取っておきましょう。

鎌倉で坐禅ができる、緑豊かな心洗われるお寺・おすすめ6選

1. 北鎌倉からすぐにある、鎌倉の禅寺代表「円覚寺」(えんがくじ)

円覚寺イメージ画像
出典:円覚寺

鎌倉の入り口である、北鎌倉の寺院巡りで最初に見える円覚寺は、臨済宗円覚寺派の大本山であり、鎌倉五山2位のお寺です。広い境内には壮大な門や建物がいくつもあり、舎利殿と洪鐘は国宝に指定されています。

丘陵地が侵食されてできた谷に沿って建てられた高低差のある敷地内には、新緑やアジサイ・紅葉など四季折々に楽しませてくれる自然が壮大で美しく、鎌倉の人気観光スポットとして訪れる人が絶えません。

円覚寺は鎌倉の禅寺を代表するお寺ともいわれ、毎日・毎週末と坐禅会を開催しており、初心者でも予約不要で坐禅体験をすることができます。

住所:〒247-0062 鎌倉市山ノ内409
電話番号:円覚寺0467-22-0478
料金:拝観料 大人300円 小人100円 ※坐禅会参加は拝観料のみ
開催日:
「日曜説教坐禅会」╱毎月第2・第4日曜 法話 午前9:00~10:00/ 坐禅 午前10:00~11:00
「暁天坐禅会」╱年中無休 午前6:00~7:00
「土曜坐禅会」/毎週土曜 午後1:20~2:20、午後2:40~3:40
「日曜坐禅会」╱毎月第1・第3・第5 日曜日 8:00~9:50
アクセス:JR「北鎌倉駅」徒歩1分
HP:http://www.engakuji.or.jp/about.html
その他:参加随意(予約不要)、団体参加不可

2. 高台から見守る観音様のお寺「大船観音寺」(おおふなかんのんじ)

大船観音イメージ画像

大船のシンボルでもある、真っ白な観音様がそびえたつ「大船観音寺」では、毎週日曜日に坐禅会が開催されています。

坐禅は1時間ほどで、45分間の坐禅の後には、堂内を静かにゆっくり歩く「経行」と般若心境を読む「読経」で終了です。

坐禅後のお茶とお菓子が振る舞われる茶話会では、住職と参加者とで懇談ができるので、いろいろなお話を聞くことができます。前日までに電話で申し込みをして参加します。

住所:〒247-0072 神奈川県鎌倉市岡本1-5-3
電話番号:0467-43-1561
料金:坐禅会費 300円(経本500円)
開催日:毎週日曜日 午前9:00~11:00 ※要予約
アクセス:JR大船駅より徒歩5分
HP:http://www.oofuna-kannon.or.jp/

3. 北鎌倉の観光名所「建長寺」(けんちょうじ)

建長寺イメージ画像
出典:建長寺

臨済宗建長寺派の大本山である、建長寺は鎌倉五山の第一位でもあり、日本最古の禅宗専門寺院といわれています。総門を超えて見える三門の両脇に立つ桜の木は、春には素晴らしい開花を見せてくれます。

禅の心を視覚で体感するために作られたとされる方丈庭園、国宝に指定された梵鐘や重要文化財に指定された法堂など、見所の多い鎌倉の観光名所です。

広い方丈の中では坐禅会も行われており、開催時間が夕方で参加しやすいためか、100人規模にもなるほど人気となっています。事前予約は不要なので、当日ふらりと参加するのもOKです。

住所:〒247-8525鎌倉市山ノ内8
電話番号:0467-22-0981
料金:拝観料 大人300円 子ども100円 ※坐禅会参加は拝観料のみ
開催日:毎週金・土曜 17:00~18:00
アクセス:JR北鎌倉駅より徒歩約20分
HP:http://www.kenchoji.com/

4. 梅が有名な花の寺「東慶寺」(とうけいじ)

東慶寺イメージ画像
出典:東慶寺

こちらは北鎌倉の花の寺として知られ、四季を通じて様々な花が楽しめる東慶寺です。境内には梅の木が多く植えられており、早春には見事な景色が臨めます。

北条時宗の夫人である覚山尼が開山し、女性から縁切りができる女人救済の「駆け込み寺」として名が残っており、明治35年に尼寺の幕を閉じて以降は男僧の禅寺となりました。

円覚寺や建長寺とは線路を挟んだ反対側に位置しており、比較的混雑していないので、落ち着いてゆっくりと見学をすることができます。

定例の日曜坐禅会は経験者対象で、継続参加が前提となります。詳しくは東慶寺までお問合せください。

住所:〒247-0062 鎌倉市山ノ内1367
電話番号:0467-22-1663
料金:拝観料 大人200円 小・中学生100円
アクセス:JR北鎌倉駅から徒歩4分
HP:http://www.tokeiji.com/

5. 秋に咲く萩が美しい「宝戒寺」(ほうかいじ)


出典:宝戒寺

鶴岡八幡宮の鳥居前の横大路を右に進むと、突き当りにあるのがこちらの天台宗・宝戒寺です。秋に咲く境内の白萩が見事であり、別名「萩寺」とも呼ばれています。

鎌倉時代に北条家の御屋敷があった場所だそうですが、鎌倉幕府が終わって室町時代に北条一族の菩堤を弔うために、後醍醐天皇が足利尊氏に命じて御屋敷跡にお寺を作らせたといわれています。

住宅街近くに有り、ひっそりとしずかなたたずまいのお寺の雰囲気は、ゆったりと心を落ち着かせてくれます。

坐禅は定期的な開催はしていないようですが、申込みをすれば行ってくれるようなので、希望の場合は問い合わせをしてみると良いでしょう。

住所:〒248-0006 鎌倉市小町3-5-22
電話番号:0467-22-5512
料金拝観料:大人200円 小・中学生100円
開催日:人数が集まれば日時打合せの上実施可能。※要予約
アクセス:JR鎌倉駅 東口より徒歩13分
HP:http://hokaiji.com/index.html

6. 幻想的な竹林と枯山水の中庭に心休まる「報国寺」(ほうこくじ)

報国寺イメージ画像

鎌倉駅から少し離れた場所にある、報国寺は臨済宗・建長寺派の禅宗寺院です。

2000本を超える見事な孟宗竹の「竹庭」と、竹庭を望めるお茶席、枯山水の庭園など見所の多いお寺で、鎌倉の散策には人気のコースとなっています。

緑に覆われた竹林は手入れが行き届いており、静けさと涼しさがすがすがしい気分にさせてくれます。坐禅会は毎週日曜日の早朝から行っており、予約不要で初心者から参加が可能です。

内容は「坐禅」と竹林を歩く「経行」と般若心境を読む「読経」とが行われ、おかゆとお茶が振る舞われた後にはお坊さんのお話を聞くことができます。

お寺のホームページには、ある程度厳しい坐禅会と案内されているので、しっかり坐禅に取り組みたい方には満足の内容かもしれませんね。

住所:〒248-0003 鎌倉市浄明寺2丁目7番4号
電話番号:0467-22-0762
料金:志納(拝観料 200円、抹茶一服500円)※坐禅会参加は拝観料のみ
開催日:毎週日曜 ╱ 7;30~10:30 ※予約不要
アクセス:JR鎌倉駅下車、京浜急行バス「鎌倉霊園正面前太刀洗・金沢八景行き」乗車約12分 (浄明寺バス下車)
HP:http://www.houkokuji.or.jp/index.html
その他:袴の貸し出し有り

まとめ

鎌倉で坐禅体験ができるおすすめのお寺6つをご紹介いたしました。

「坐禅体験」と一口で言っても、鎌倉にはそれぞれ個性のあるお寺が多くあり、どこで体験するかによってさまざまな感じ方ができそうですね。

ぜひご自分に合ったお寺を見つけて、鎌倉の豊かな緑や自然を堪能しながら素敵な坐禅体験をしてみてはいかがでしょうか。