今年も鶴岡八幡宮の一年の中で最大の祭事「例大祭」が、9月14日~16日に行われます。例大祭期間中は色々な神賑行事が予定されており、献茶会・献華会・武道大会・和太鼓の演奏等が神様に奉納され、例大祭に相応しく、賑やかな雰囲気に包まれます。
9月15日(土)
午前10時 例大祭(れいたいさい)於 本殿
『吾妻鏡』によれば、 文治3年(1187)8月15日に放生会(ほうじょうえ)と流鏑馬が始行されたとあり、これが宮例大祭の始まりとなります。 以来絶えることなく800年を越える歴史と伝統が現在に伝えられており、一年を通して最も重い祭事です。多くの氏子崇敬者の参列を得て厳粛に斎行されます。
午後1時 神幸祭(しんこうさい)
八幡大神様が若宮大路を御神幸されます。3基の神輿には宮司以下神職が付き随い、錦旗、弓矢、盾矛等の威儀物や、神輿のお供をする供奉員等が加わり 総勢250名ほどの荘厳華麗な行列となります。御神幸行列は二ノ鳥居前に至り御旅所祭を執行します。ここでは、鎌倉市無形文化財の指定を受けている鎌倉神楽の八乙女舞が、地元の小学生によって奉仕されます。
9月16日(日)
午後1時 流鏑馬神事(やぶさめしんじ)
『吾妻鏡』には、文治3年に行われた流鏑馬神事は、源頼朝公臨席のもとで行われ、「皆的に中らずといふことなし」とあり、武芸に熟練した鎌倉武士が名誉を賭けて神事に臨んだ様子がうかがえます。
射手が鎌倉時代さながらの狩装束に身を包み、馬上から3つの的を次々と射抜きながら馬場を駆け抜ける勇壮な姿は、鎌倉武士の面影を彷彿とさせます。
午後5時 鈴虫放生祭(すずむしほうじょうさい)
流鏑馬神事が終了し、境内に涼やかな風が流れる頃「鈴虫放生祭」が行なわれます。舞殿にて祭儀が行われたのち、若宮横の柳原神池において鈴虫が神職の手によって放たれます。
生き物を自然に帰すことで生命を慈しむという「放生会」の心意を引き継ぐ神事です 浄暗の帳(とばり)が静かに神域に下ろされる頃、放たれた鈴虫の音色が響き渡ります。