大磯は古くから政界の別荘地として名高い地域であることをご存知ですか?
その中でも、貿易商の別荘として1912年(大正元年)に建てられた「大磯迎賓館」の佇まいは別格です!
国登録有形文化財にも登録されている大磯迎賓舘は、嬉しいことに現在本格的なイタリアン店に生まれ変わっています。
そんな大正ロマン溢れる建物にて本格的なイタリアンを食べられるということなので、早速女子二人で休日のランチを食べに行ってきました!
1.大磯迎賓館までのアクセス
大磯迎賓館は、大磯駅から徒歩1分です。電車でJR大磯駅から訪れる方が多いのですが、快速電車は大磯駅に止まらないため各駅電車を利用しましょう。大磯駅の改札をでて右側を向けばすぐに建物が見えます。
無料駐車場も建物敷地内にありますが、3台までの上、予約優先になっています。車で来訪する際は事前に空きがあるかを確認してください。
【住所】神奈川県中郡大磯町大磯1007
【電話】050-3385-0013
【営業時間】Lunch:11:30~14:00(L.O)、Dinner:17:30~20:00(L.O)
【定休日】水曜日
【駐車場】無料 普通車3台(予約優先)*大型バス要問合せ
【公式サイト】大磯迎賓館
2.大磯迎賓館の入り口
入口の重厚な扉を開けると、入ってすぐは廊下だったのでキョロキョロしてしまいました。
すると、すぐに左側の扉からビシッとしたウェイター姿の女性が現れ、
「ランチをご希望でしょうか?ランチはセットのみで、アラカルトのご用意はありませんが宜しいですか?」
と声をかけてくれました。
確かに表のメニュー看板にアラカルトの注文は「DINNER」のみとあるので、もちろんランチをお願いしました。
ただし、DINNERでは別途10%のサービス料がかかるそうです。
室内は、可愛らしい色とりどりの照明が優しく照らしており、ゆったりして落ち着く空間。
大きな窓際席には柔らかな太陽光が差し込み、カップルや奥様方が穏やかに食事を楽しみつつ談笑していました。
優雅で別世界のようですが、特にドレスコードはないどころか、皆さんカジュアルな格好でしたよ。
ピッツア用の石窯は近くでみると丸くてコミカル。本物の薪で火を調節していました。
美味しいピッツアが食べられそうですね。
また、子ども用椅子もレストランと調和するシックな木造になっており、レストランの雰囲気を保つこだわりを感じます。
3.レストランメニュー
席につくと、すぐにレストランのウェイターさんが来てくれて、本日のメニューを丁寧に説明してくれました。
私はもうピッツア以外頭になかったので、迷わず「ピッツアランチ」2,400円(税別)のBianca<チーズベース>と食後のホットコーヒーをチョイスしました。
友人は「パスタランチ」2,900円(税別)のカルボナーラと食後のホットティーをチョイスしました。
ちなみにランチセットの食後のドリンクは、その他にもエスプレッソが選べます。
テーブルには「ドリンクメニュー」と「豪邸園ワインの紹介用紙(ボトル4500円、グラス750円、税別)」があり、友人はドリンクメニューからちゃっかりプレミアムモルツ生ビール700円(税別)を追加注文していました。
4.ランチレビュー
4-1.ピッツアランチ
ランチセットには前菜として「湘南の野菜サラダ」がつきます。
ウェイターさんが運んでくれた際には、再び料理や素材について丁寧な説明が。
料理に対して質問をしてもしっかり答えてくれるのは流石です。
湘南の新鮮な野菜はシャキシャキと瑞々しく美味しかったですし、特にミニトマトの甘さに驚きました!自家製オニオンソースもサラダにぴったりです。
パスタランチより先にピッツアランチのピッツアがテーブルに運ばれてきました。
ちなみに、大磯迎賓館ではイタリアを代表する『ナポリピッツア』の本場の作り方や基準をしっかり守っています。
そして自慢のピッツアはこの大きさと厚さ!当然二人でシェアして食べます。
ナポリピッツア作りでは欠かせない、薪をくべた石窯でじっくり暖められた生地には焦げ目がついており、食べてみるととても香ばしくて小麦の味が凄かったです!
しっかりとした厚めの生地はもっちりと柔らかく、かなりボリュームがあります。
じゃがいもを始めとする湘南野菜が大きめにトッピングされ、とろけたチーズと合わさっていてとても贅沢なのですが、手で食べるにはちょっぴり難しいぐらいの分厚さです(笑)
私は何度か手で持つことに失敗をし、終いにナイフとフォークで切り分けてしまいました。
味付けは具材も生地も、素材の味を活かしたシンプルなもので、タバスコなどはありませんでした。一応ウェイターさんに声をかけてみると
「タバスコはございませんが、唐辛子をいれたオリーブオイルでしたらございますがいかがでしょうか?」
と運んできてくれました。
オリーブオイルは、まろやかな辛さで美味しかったです!
4-2.パスタランチ
ピッツアを2/3ほど食べ終えたところで、友人の注文したカルボナーラが運ばれてきました。
こちらは通常の一人前の大きさでしたが、せっかくなのでシェアして食べてみることに。
ちなみに友人がこのカルボナーラを選んだ理由は、パンチェッタ(豚バラの塩漬け)に湘南藤沢のブランド豚である「みやじ豚」を使っているからということで、期待を込めて実食!
確かに豚肉の旨味がかなり濃くて美味しい!この塩味が麺にからむソースの優しいチーズ味を引き立たせてくれて、この豚さんいい仕事をしてくれています。
味自体もかなり濃厚で食が進み、ピッツアでお腹が膨れ気味だったにも関わらず、二人ともぺろりと平らげてしまいました。
4-3.ドルチェ
さて、最後のお楽しみはイタリアのデザートであるドルチェです。
ホットコーヒーと一緒に運ばれてきたお皿には、ティラミスとジェラートが綺麗に盛られています。
ティラミスは濃厚で美味しかったのですが、正直言えば少し胃には重かったのは事実です。
一方バニラ味のジェラートの方は、湘南柑橘ソースがかかっており口の中がさっぱりしましたよ。
実は、ドルチェを食べ終えた時点でもテーブルにピッツアが残っており、どうしようか困っていたところ、お皿を下げにきてくれたウェイターさんが
「宜しければ、お持ち帰り用にお包みいたしますよ?」
と声をかけて頂けたので、喜んでお願いしました。
加えて、私はドリンクを頼まずお水でしたが、透明のボトルを持ったウェイターさんがすぐに気づいてくれて、自然な様子で注ぎに来てくれるなど気遣いや接客も素晴らしかったです。
5.建物の雰囲気
店内だけではなく、外のお庭も素敵です。煉瓦の細い道が建物を囲んでおり、名前はわかりませんが可憐な花とよく手入れされた緑が爽やかでした。
また、迎賓館にはまさに洋館といった部屋がたくさんあり、1階はサロンギャラリーがありました。今回ちゃんと見られなかった2階には、結納の席などに使う特別な個室や、ステンドガラスの綺麗な窓があるそうです。
6.お土産
大磯迎賓舘の入り口から入ってすぐ右側の部屋では、お土産品を販売しています。
レストランで紹介されていた「邸園ワイン」もここで買えますよ。
他にもオリジナルジュエリーや、大磯駅のマスコットキャラグッズなど大磯ゆかりのお土産も多く、しげしげと見てしまいました。
7.まとめ
緑が映える白い洋館で食べるイタリアンは、とても優雅で格式高く、館の令嬢気分を味わうことができました。
年配のご夫婦がしみじみワインを楽しまれているところも素敵でしたし、初々しいカップルが料理より会話を楽しまれているのを見ているだけでも楽ししかったですよ。
美味しいイタリアンと優雅な洋館の雰囲気は、本当に心地よいものでしたのでぜひ皆さんも大磯迎賓まで足を運んでみてくださいね。