湘南地域のラーメン好きなら「麺やBar渦」の名をご存知の方も多いのではないでしょうか?
小田急江ノ島線本鵠沼駅から徒歩1分で大人気「だった」ラーメン屋で、ミシュラン一つ星を取得したこともある実力派です。
過去形なのは2018年3月31日を持ち、惜しまれつつも閉店してしまったからです…。
その「麺やBar渦」の場所へ2018年5月に開店したお店が、今回ご紹介する「麺バルHACHIKIN 」です。
開店して1年ほどなのに、既に食べログの「ラーメン百名店EAST2019年」に入り「東京ラーメンオブザイヤー(通称TRY)2018-2019」で新人賞しお部門の優秀賞に輝いたというから驚きです。
ここで裏話をしてしまいますと、「麺やBar渦」の店長は現在辻堂で「麺や渦雷」を経営されています。
そして「麺や渦雷」店長の母親が、「麺バルHACHIKIN」の女将(店長)です!
実は父・母・息子二人、家族全員が別々のラーメン屋を経営しているという奇跡のラーメン一家なんですよ。
そんなラーメン一家の「お母さん」の経営する「麺バルHACHIKIN」とはどういうお店なのでしょうか?
9月下旬の平日夜にお店を訪れましたので、その様子を詳しくレポートしたいと思います!!
※記事内の価格は全て2019年9月時点の税込価格です。
麺バルHACHIKINへのアクセス
麺バルHACHIKINへの行き方は小田急江ノ島線本鵠沼駅から徒歩1分です。
本鵠沼駅の改札口からでて、左の道をまっすぐ進むと、右手側にお店があります。
水色の2階建て住宅の1階部分が、麺バルHACHIKINです。
外の壁にあるラーメンのイメージ表示がなければ、隠れ家風の一軒家レストランのようですよね。
【住所】神奈川県藤沢市鵠沼桜が岡3-5-7
【電話】0466-51-2308
【営業時間】 11:30~14:00(L.O.)、18:00〜22:00(L.O.)
【定休日】水曜日と毎月第2週木曜日
【アクセス】小田急江ノ島線「本鵠沼駅」東口から徒歩1分
【駐車場】なし
【公式サイト】麺バルHACHIKIN
麺バルHACHIKINの雰囲気
麺バルHACHIKINの入口にあったメニューには、本日の一品料理などの居酒屋メニューのみでラーメン関連はありません。
どうやらこちらのお店では「バル」の部分に重きを置いているようです。
のれんをくぐって店内に入ると、5~6名いる店員さん全員が「いらっしゃい!」と元気よく出迎えてくれました。
一人一人の店員さんたちの接客が、丁寧で気配りに溢れ素晴らしいんです!
例えば、
「どのメニューにしようかな…あれもこれも美味しそう…煮干しにしようかな?」
と迷っていると
「初めての人はやっぱりおすすめは醤油か塩ですね。他ももちろん美味しいんですけれど、スープと麺をじっくり味わいたいのならまずはこれです!」
「おつまみ頼もうかな…どれがいいかな。あ、このメニューのセットの方がお得かな?」
と悩んでいると
「その<よさこいセット>(1,000円)ですが、ドリンクとおつまみ3点がセットになっていて本当にお得なんですよ!今からでも変えられますよ!」
…ちなみに、上記はどちらもこちらから店員さんに話しかけていません(笑)
こんな具合に私と友人の会話を耳にした店員さんたちが、自然に会話へ混じってガンガンおすすめしてくれます。
一つ質問しようものなら、十ぐらい答えが返ってきます。
中でもやはり女将の存在は凄い!
常に全席のお客様の様子に目を光らせ、全席のお客様に話しかけていました。
常連さんだけではなく私たちのような初見であっても、お宅で飼われている猫のことから、お得な女子会メニューの宣伝までグイグイきます!
笑い声の絶えないワイワイガヤガヤな店内の雰囲気は、ラーメン屋ではなく確かに居酒屋の方が近いかもしれません。
店内もカウンターは10席、テーブル席1卓なのですが、お店の奥には10人以上が座れる座敷席もあるそうで、この日は「女子会」の方々が続々と入店していました。
私たちは開店時間ぐらいにお邪魔したので座れましたが、後から後から人が入り1時間後には満席へ…。
ラーメンだけではなくお酒を飲まれる方も多いため、平均の滞在時間も長めです。
麺バルHACHIKINのメニュー
ラーメンのメニューはご覧の通り。
塩Soba(900円)、醤油Soba (900円)、煮干Soba (800円)、味噌Soba (900円)、塩ざる・醤油ざるSoba (750円)、鶏油Soba、レッチリ(900円)の8種類です。
※ざるSobaは2019年9月末で終了。
そして、一品料理屋アルコールなどの居酒屋メニューはかなり充実しています!
いろいろ悩んだ結果、まずは私が通常の塩Soba(900円)、友人が醤油Soba味玉チャーシュー (1,150円)、よさこいセット(1,000円)2つを頼んでみることにしました♪
麺バルHACHIKINのフードレポート
すぐに<よさこいセット>の生ビール(単品600円)とおつまみが運ばれて来たので、とりあえず乾杯をしてラーメンを待ちます。
塩Soba
10分ほどして塩と醤油がいっぺんにテーブルに着丼!
塩Sobaは、実にシンプルです。
麺は細麺で、具材は真ん中に白ネギ、細切りメンマと小松菜と薄めのチャーシュー2枚で、個人的には海苔が乗ってないのは少し寂しいところ。
しかし、スープは塩ならではの透き通った黄金色で、鳥の脂がキラキラと綺麗ですね。
では、実食!
塩スープは、柔らかな口当たり良い塩気の中の鶏の旨味が強く味覚に直撃します。
さすがに私でもわかるダシに使用している鶏の素晴らしさ!
実際にスープの一番の要である鶏は「旨味の含有量が多い高知県の地鶏」である「はちきん地鶏」を使用しているそうです。
実は、これらのラーメンのプロデュースは、「麺バルHACHIKIN」女将の次男である「Japanese Soba Noodle蔦」店長が全面監修しているそうです。
ビールにもおつまみにも箸が動かず、ひたすら無言でラーメンを食べ進める状態になるほど美味しかったです!
スープを残すことは考えておらずこの状態で丼を机に置き、店員さんには「絶対下げないでください!まだ飲みます!」と頼んだほどです。
醤油Soba
そしてこちらは友人が頼んだ醤油Soba味玉チャーシュー です。
チャーシュー増量と味玉が乗っているのでボリュームがあり絵になりますね。
こちらは単純にスープを一口交換し合うことにしましたが、醤油もすごく美味しかったです!
私には鰹節のような魚介系の味がやや濃厚に感じました。
醤油と塩はどちらも同じ麺を使っているとのことでしたが、麺も感激するぐらいチュルチュルとなめらかですすりやすかったです。
こんなに美味しいどちらのスープにもぴったりマッチし、張り合える麺というのも驚嘆すべきです。
飲みの〆ではもったいなさすぎるので、最初にラーメンを頼んでおいて良かったと感じてしまう一杯でした。
おつまみ類
ラーメンを食べ終わったところで、本腰を入れて居酒屋メニューへ。
最初に頼んだ<よさこいセット>は日替わりおつまみ3点で、この日は鶏のから揚げ、ダツの刺身、切り干し大根でした。
特にごま油の香る切り干し大根が美味しかったです♪
他にも「いぶりがっことクリームチーズ」(350円)と「鶏皮ギョーザ」(3個300円、追加1つ100円)を注文しましたよ。
どちらも丁寧なお仕事でとても美味しく、もれなく店員さんから解説があります。
他にアルコール類も注文していたので、おなかはパンパンに。
もっと食べたい品もありましたが、次回に持ち越しです。
まとめ
ちなみに、店名の「HACHIKIN」の由来は高知弁の「男勝りの女」を表す『はちきん』が由来だそうです。
ワイワイしたお店の雰囲気は、はちきん女将の空気そのものなんですね♪
美味しいだけではなく、女将の人柄と笑顔もあふれる麺バルHACHIKINに足を運んでみませんか?