湘南No.1のかき氷屋”埜庵(のあん)”の絶品かき氷をレポート!

暦の上ではそろそろ秋が近づいてきましたが、猛暑はまだまだ終わりそうもありませんよね。

うちわを手放してクーラーなしには過ごせなくなってしまった現代の夏で、視覚からも味覚からも古き良き日本を味わえるのは、やはり“かき氷”ではないでしょうか。

そんな涼を求めるためのかき氷ですが、通年営業で真冬にでも行列ができるかき氷屋さんの存在をご存知ですか?

それが、湘南ナンバーワンのかき氷と名高い「埜庵(のあん)」です。

埜庵は鵠沼海岸駅で17年続く老舗のかき氷屋さんなのですが、今回は本店ではなく藤沢さいか屋5階催事場での出店営業(2019年度はすで終了しています)にお邪魔し、評判のかき氷を堪能してきましたのでレポートしたいと思います♪

本店に行かれる方も参考にしてみてください。

埜庵 kohori-noan
(日本、神奈川県藤沢市鵠沼海岸3−5−11)

1.埜庵へのアクセス

埜庵の本店は小田急線鵠沼海岸駅から徒歩1分の場所にあります。

駐車場はなく、住宅街に位置するので電車で来られることをおすすめします。

通年の土日や夏場では、数時間待ちになることもあり、行列ができた時は整理券が配布されるとか!

整理券をもらったあとは行列から一度離れてもOK!整理券に書いてある指定の時間に戻ってくる方式です。

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埜庵 kohori-noan

【住所】神奈川県藤沢市鵠沼海岸3-5-11
【電話】0466-33-2500
【営業時間】11:00-18:00(L.O.17:00)※氷がなくなり次第終了
【定休日】月曜日 火曜日 (10月から3月は不定休)
【アクセス】小田急線鵠沼海岸駅から徒歩1分
【駐車場】なし
【公式サイト】埜庵 kohori-noan

2.さいか屋のかき氷メニュー

イラストメニュー

こちらはさいか屋の催事場に壁に貼られていたメニュー表です。

行列に並んでいる間に、かき氷の味をじっくり選ぶことができました。

こちらのメニューは、本店でも販売しているものと、さいか屋催事の期間限定のものがあります(すべて税込価格)。

2-1.埜庵定番メニュー

・抹茶金時 1,300円 各日150点限定
・抹茶 1,200円
・夏いちご埜庵(練乳つき) 1,300円
・マンゴーチャイナ 1,300円 各日150点限定
・ゆずみかん 1,200円
・ミルクチョコレート 1,100円

こちらは定番メニューです。
※さいか屋の催事場と本店では、価格が異なる場合があります。

そのほか、季節によりパイン、レモン、キウイ、りんご、バナナ、栗、マスカット、落花生、金柑、オレンジ、ブルーベリーなどなどのメニューがあります。

しかも、埜庵オリジナルの味のシロップもたくさんあるというから驚き!

行くたびに異なるシロップが味わえるのなら、何度もお店に訪れたくなるのも納得です。

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ちなみに、本店では食事メニューとして、秋冬限定で味噌にこみうどん、カレーうどん、ナポリタンといった麺ものの販売もあるのだとか。

2-2.ふじさわさいか屋限定メニュー

写真メニュー

さいか屋の催事場での限定かき氷は2種類に分けられます。

催事の期間ずっと食べられるものと、7日間限定のシークレットメニューです。

さいか屋に限らず、埜庵ではその催事場ごとに限定商品や季節限定の商品を毎年多く出しているので、要チェックですよ!

2-2-1.7/24~8/13限定(21日間)

こちらは期間限定らしく、夏らしいラインナップが揃っています!

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・メロンチャイナ 1,300円 各日150点限定
・白桃チャイナ 1,300円 各日150点限定
・ブルーハワイkids 500円 小学生以下限定
・コーラkids 500円 小学生以下限定

ちなみに定番メニューにもでてきた「チャイナ」とは、埜庵の「杏仁風味のオリジナル練乳」だそうです。

メロンや白桃との相性もよさそうですね!

期間限定というのは、本店のほうで2019年には無い、さいか屋限定メニューだそうですよ(毎年異なるようです)。

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埜庵のかき氷は大きいので、ハーフサイズのブルーハワイやコーラの小学生以下限定のミニかき氷も子供に人気でした。

2-2-2.8/7~8/13限定(7日間)

西瓜のかき氷

・アジアンすいか 1,300円 各日150点限定

「さいか屋藤沢店限定フレーバー」と「限定」の文字が躍っています。

提供期間前では「シークレットメニュー」として、味をわからないようにしていたそうです。

肝心の味は、「ココナッツ練乳に、すいかと塩ジュレの特製かき氷」とは果たして?

こちらは実際に注文して食べてみましたので、味のレビューはこのあとで!

3.埜庵のこだわり

埜庵の看板

なぜ、埜庵は全国のかき氷ファンからも支持され、夏以外でも行列ができるほど人気があるのでしょうか?

埜庵の人気の秘密にせまります!

3-1.天然氷

採氷現場の写真

埜庵のかき氷の美味しさの秘密は、日光天然氷の三ツ星氷室製の天然氷にあります。この「天然氷」がどういった工程で作られているかご存知でしょうか?

自然下における清冽な天然水をわざわざ採氷池に引きいれて、あくまで真冬の寒さを利用してじっくりと結氷した氷を「天然氷」と呼びます。

その天然氷を売り物として出荷するまでは、2週間~20日程度と長きにわたり、氷の表面をきれいに保つなどの手間がかかります。

完成した氷を割って切り出し保管する場所を氷室と言いますが、現存する氷室は全国を探しても数か所のみと、天然氷自体が希少なんです。

一枚の氷ののれん

その天然氷がなぜかき氷において一味違うかというと、氷自体の味はもちろん溶け方にも秘密があります。

天然氷は長い時間をかけて何層にも重なりっています。そのため、結氷した雪の結晶は純度が高く溶けにくいので、口の中でゆっくりふんわり溶けていきます。

かき氷にお馴染みの「頭がキーンと痛くなる」というのも、氷がゆっくりとけていく埜庵のかき氷では起こらないともっぱらの評判です。

しかし、天然氷は自然のものなので、温暖化の影響やその年の状況で採れる量や質が異なるというから、かき氷として豪華に食べられるのは嬉しいですよね。

3-2.夏いちご「埜庵」

夏いちごポスター

いちごの旬は通常、冬から春にかけてですよね。

いちご狩りのシーズンも12月下旬~5月までと、いちごは「夏には採れない」イメージです。

しかし、埜庵はなんと自ら「夏に収穫できるいちご」を自らで開発してしまったのです!!

このポスターの「いちごから作っています」というのは「栽培している」だけではなく、「開発」も含まれているわけですね。

暑さに強い品種に改良するまで費やした期間は6年…。凄い情熱です。

山梨県北杜市で埜庵のいちごを栽培しているので、真夏に新鮮な採れたていちごでできたフレッシュシロップが食べられます。

もちろん、埜庵のこだわりはいちごだけじゃありません!

旬の新鮮な果物をふんだんに使用したシロップは、どれも厳選されたものばかり。

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例えば、春限定「桜氷」や秋限定「栗氷」冬限定「恵抹茶ミルク」といった、行って食べてみて季節を実感できるものもたくさんあります。

4.フードレビュー

チケット3枚

さて、いよいよ埜庵のかき氷のレビューです。

今回は、私含め3人で藤沢さいか屋に訪れました。

まずはレジで「アジアンすいか」「ももチャイナ」「マンゴーチャイナ」の3種類を注文し(各1,300円税込)、席へ案内してもらいました。

正直、こんなに高額なかき氷を食べるのは初めての体験です。

常日頃はお祭り屋台の400円ほどのかき氷を食べています(笑)

周りのテーブル

どの種類のかき氷が人気か、周りのテーブルもキョロキョロしてみたのですが、びっくりすることに皆さんかなり選ぶものが分かれています。

調理ブースの撮影は禁止でしたが、いくつもの製氷機があり、大勢のスタッフさんが一つ一つ迅速でありながらも丁寧にかき氷を作っていく様子を見ることが出来ました。

4-1.アジアンすいか

アジアンすいかのかき氷

トップバッターは、7日限定の「アジアンすいか」のかき氷です。

とにかく「これでもか!」というぐらい、器にもりもり盛られた氷の量がすごいですね!今にも崩れてしまいそうです。

かき氷の上に乗っているゼリーは、塩のジュレとのこと。

では、さっそくいただきます!まずは何もない所をすくい氷だけパクリと口の中へ。

すると、「え?!」と口に入ってからびっくりするほど、氷から「すいか」の濃厚な味と香りが溢れてきました。

まるで本物のすいかを食べたみたいで、「かき氷」を食べているという感覚がないぐらいの衝撃です。

西瓜かき氷とスプーン

では、次の段階に進み、塩のジュレと一緒にパクリ。

思ったとおり、塩によってすいかシロップの甘みが際立ちます。

私は本物のすいかにも塩をかけて食べる派なので馴染み深い味の変化なのですが、他の2人は何もかけずに食べる派だそうで味の変化に驚いていました。

しかし、それだけじゃなく、まだ次の段階があるのです!

もうちょっと深くかき氷にスプーンを入れると、中から出てくるのが「ココナッツミルク練乳」。

このココナッツミルク練乳は、なんというか優しい甘さで、甘すぎることはありません。

つまり、すいかの味を邪魔せず、それでいてちゃんとココナッツの味がします。

ふんわりとした氷、濃厚なすいか味、塩ジュレ、控えめなココナッツミルク練乳…。

グルメ漫画のマネじゃないですが、まさにこのかき氷だけの「ハーモニー」なんですよね。

衝撃のかき氷でした。

「埜庵が他店との圧倒的な違いを味わえるかき氷」としては納得ですが、期間限定なのが惜しいですね。

シロップをかけているところ

しかも、別に「すいかシロップ」が別添えについてくるので、巨大なかき氷を最後まですいか味として楽しむことができます。

4-2.ももチャイナ

白桃かき氷

続きまして、「ももチャイナ」という白桃かき氷です。

運ばれてきてわかるのが「香り」の凄さです!!これはアジアンすいかの比ではありませんでした。

机に置いた時点でむわ~んと白桃のいい匂いが。

シェア用器

ちなみに、埜庵のかき氷はご覧の通りにとても大きいので、仲間同士で来店するお客が多いためシェアできる用の器があります。

というわけで、私も器に取り分けて、ももチャイナをいただきました!

いざパクリと実食してみると、桃の味がとにかく濃い!!

かき氷を上から見てみたら、何層にも氷の中に桃シロップが重ねられていました。そのため、どこをすくっても、完璧に桃の味がします。

味は新鮮な桃の味そのもの。

また、このももチャイナは、すいかのかき氷よりしっかりと氷の食感が味わえます。

杏仁練乳である「チャイナ」もたっぷり入っており、氷を食べつつ掘り進めると真ん中からとろっとあふれてきます。

こちらはしっかり杏仁の味がしつつ、ほどよく甘い!

桃の部分が好きでしたら、単体で味わってもよいのでしょうが、杏仁練乳と桃を混ぜると甘みが加わり「桃シロップ」としてのかき氷の威力が増します。

「埜庵のかき氷」としての素晴らしさを味わいたいのなら、自信を持って「ももチャイナ」をおすすめしたいと思います。

4-3.マンゴーチャイナ

マンゴーチャイナ

残すは、マンゴーチャイナです。

注文した3種類のうち一番写真映えがしますね!インスタ映えにもばっちりです!

色といい、上に乗ったマンゴーと良い、見るからに美味しそう!

こちらは定番商品なので、今年は本店でも旬の間なら食べられます。

かき氷をよくみると、贅沢に乗っているマンゴー以外に、氷の上に練乳があらかじめかかっています。

別添えのマンゴーシロップをかけながら、杏仁練乳のかかったかき氷を食べ進むというタイプのかき氷です。

先にご紹介した2種類と異なる点は、やはり自分でマンゴーソースを調整して食べ進むところでしょう。

最後のほうで味がなくなってしまうと困るので、注文した友人はそろりそろりとマンゴーソースをかけながら、じっくり味わうように食べ進んでいました。

スプーンでシェア中

というわけで、おすそ分け部分はあまりマンゴーソースがかかっていないながらも、がっつり試食させていただきました!

ちなみに、杏仁風味の練乳は埜庵の秘伝の配合です。

商品に「チャイナ」がつくものが多いぐらい、たくさんの新鮮な果物シロップに合うように埜庵が工夫をこらした自信作なのです。

肝心のマンゴーソースも、とにかく濃いっ!!

マンゴーソースは「とろっ」という表現じゃもの足りないですね。「ねーっとり」という言葉が相応しいです。

こちらのマンゴーチャイナは氷の上から杏仁練乳がかかっており、他のかき氷に比べてチャイナが多めなんですが、マンゴーの味がまったく負けていませんでした。

マンゴー好きにはたまらないかき氷です!!

5.寒気には注意

食べ終わった器

かき氷が来てから食べ終えるのにかかった時間は、なんと30分です。

とにかくかき氷が大きいんです!!

半分の量の商品も欲しいと思いましたが、子ども用以外ないのが残念です。

もちろん、きゃっきゃっと写真を撮ったり、かき氷をシェアもしていたりするので、そこまで急いで食べていたわけではないのですが、それでも時間がかかりました。

既に書きましたが、こめかみなど頭が痛くなることは3人とも一切ありませんでした。

ただし、2/3まで食べ進むと襲ってくるのが「寒気」。

待っている間はありがたかった冷房が、食べ続けて冷え切った体にはなかなか厳しかったです。

本店はテラスもあり、セルフサービスの暖かいほうじ茶も備え付けられているそうなので、その点は安心です。

食べ終わったら、さいか屋の中から急いで退散して陽の光にあたりにいきました。

本店は鵠沼海岸にあるので、食べ終わって冷えた体は海へ散歩に行くといいかもしれませんね。

6.まとめ

三種類

いかがでしたでしょうか?

埜庵のかき氷の美味しさの秘密が、伝わりましたでしょうか。

少なくとも私がこれまで食べてきたかき氷の概念を、実際に食べてみることで埜庵がぶち壊してくれました。

今回は催事場での出店にお邪魔をしましたが、やはり本店で別の季節に再訪してその季節の旬のかき氷を食べてみたいですね。

あなたも夏以外にも美味しくかき氷で、季節の移り変わりを感じてみませんか?