大磯町で今一番活気があるイベントは、なんと言っても「大磯市(おおいそいち)」です!
「大磯市」を存知ない方へ簡単にご説明すると、「大磯全体を市(いち)にしよう」というコンセプトを元に、毎月第3日曜日の9:00~14:30に大磯漁港で開催されるマーケットです。
新鮮な魚介を購入できる「さかなの朝市」と同時開催される「大磯市」は、様々な地元グルメやハンドメイドのクラフト製品など約190ものお店が出店しており、朝市としては県下最大級規模のイベントです。
しかし、毎年7月~9月までの3ヶ月間のみは、暑さを避けるため17:00~20:30の「夜市」となります。
さて、この「夜市」と通常の「朝市」とはどんな違いがあるのでしょうか?
毎年3ヶ月しか開催されない夜市の魅力を体験すべく、2019年7月21日日曜日に開催された今年初の「夜市」に参加してきましたよ!
2019年の夜市は、7月21日日曜、8月19日日曜、9月15日日曜です。
住所:神奈川県中郡大磯町 大磯港
開催時間:毎月第3日曜9:00〜14:00
夜市期間:7・8・9月のみ(17:00~20:30)
公式サイト:大磯市
1.大磯市(夜市)へのアクセス
大磯市へのアクセスは、車と徒歩どちらも可能です。
徒歩では大磯駅から15分ほどで着きます。
車の場合は大磯港に有料の県営駐車場(1時間310円、1日上限1020円、緑化協力金20円)が2箇所あります。
朝市では、大磯町役場の駐車場(1回300円)も利用できるのですが、夜市の場合は役場の営業時間(7〜9月は7:30〜18:00)外のため、利用できませんのでご注意ください。
また、漁港の手前が国道1号線なので、車の場合は時間によって渋滞に巻き込まれる可能性もあるそうですよ。
17時少し前に大磯漁港につきましたが、見た限りでは駐車場は既に満杯に近いようでした。
2.夜市前半の雰囲気(17時~19時台)
17時よりついに夜市がオープンしました!!
開催直後のはずなのに、地元の人は動きが早いのか既にこの人混みです。
入ってすぐのゾーンでは、雑貨などのハンドメイドクラフト作品を出しているお店が多い印象でした。
せっかくなので、二宮にお店を持つ「まつとこ靴工房さん」で、可愛い革製品のヘアゴム(1,000円)を一つ購入しました。
大磯市のことは出店者に聞くのが一番!と、朝市と夜市の違いについて尋ねてみましたが、今回で2回目の出店ということでまだよくわからないとのことでした。残念!
それなら、まずは自分で夜市を肌で感じよう!と、一通り散策してみることに。
大磯市は犬連れのご家庭がとても多く、ペット用のグッズや餌の販売はもちろん、なんと犬の歯石除去サービスをするお店までありましたよ。
特に目を引いたのは「WAN’S LIFE湘南里親さん」です。
実際の里親募集の犬と触れ合いながら、募金活動をすることができました。
また、7月は日の入りが遅いのと、夏休みに突入しているのもあって子供たちもたくさん!
こちらの「たいようまるかじり&おおいそ畑と絵の教室さん」は、大磯で作られた無農薬野菜の販売とともに、「畑と絵の教室」を開催しており、一所懸命お絵かきしている子どもたちが微笑ましかったです。
人混みの中歩みを進めていくとかなりインパクトのあるお店に出会いました!
「DIXONHOLICさん」のお店では、レアチチーズケーキ(480円)と、かなり個性的で夏がテーマのアイシングクッキー(各420円)がずらり。
ちなみに今回の夜市から販売を開始されたというレアチチーズケーキを購入しましたが、もっちりしていてとっても美味しかったです!
DIXONHOLICさんは、店舗を持たずにイベントでの販売をメインにされているお菓子屋で、大磯市には初期から定期的に出店されいるという常連さんです。
色々事情を知っていそうなので、早速夜市の特徴を聞いてみました!
DIXONHOLICさん曰く
「夜市は朝市に比べ、屋台やキッチンカーなどのグルメ系のお店が多めかもしれません」
とのことでしたので、期待をこめてグルメ系のお店を見に行くことにしました。
3.キッチンカー
まずは「キッチンカーエリア」です。
「キッチンカーエリア」では、まさにあらゆる種類のキッチンカーがぎっしり!
その数20台!!これだけ並んでいると迫力があります。
フレンチトースト、クレープ、ピッツァ、コーヒー、ペルシャ料理、餃子、唐揚げ、ジャマイカ料理、ケバブ、ガレット、タイ料理、ローストビーフ、ステーキ、ハンバーガー、ベトナム料理、奄美大島料理、キューバサンドイッチなどなど。
どこのキッチンカーも美味しそうですし、なかなか食べられない料理も多く、並ぶ人があとをたちません。
しかし、中でも群を抜いて長い列ができていたキッチンカーが、湘南NO1ハンバーガーと言われるこちらの「Yasuda Burgerさん」。
キッチンカーでは珍しい移動販売のハンバーガー屋さんですが、その味は各地で大人気だそうで、閉店間際でも行列が絶えませんでした。
私もぜひ食べてみたかったのですが今回は時間がとれず、またの機会を楽しみにすることにしました。
4.屋台ブース
ご飯が食べられるのはもちろんキッチンカーエリアだけではありません。
道を歩いていい匂いがすると思ったら、目の前の屋台でホタテやイカを焼いているではありませんか!
近くにはビールを売る店もあるので、皆が吸い寄せられるように列に並んでいました(笑)
通常「さかなの朝市」と「大磯市」は9時に同時開催なのですが、「夜市」の場合は「さかなの朝市」のみ9時開催と分かれます。
そのため「夜市」では獲れたての魚の販売は行っていないのですが、魚介の磯焼きは食べられますのでご安心ください。
魚介だけではなく、肉のいい匂いも漂っています。
セルフサービスBBQをやっていたのは「手造りソーセージの店PURE HAMさん」です。
食べ歩きでスペアリブやスモークハムサンドが食べられるとあっては、行列になるのも頷けます。
5.ご飯を食べる場所やゴミの処分方法
私も流石に人混みとお店巡りに疲れ、何かを食べようと一休みです。
夏季限定の薬膳スープ(300円)を販売していた「幸の羽さん」でビール(500円)と牛すじ串おでん(350円)と隣の「サン・ミッシェルさん」のタコスを購入し、座れる場所を探します。
しかし、漁港であるためいわゆる椅子やテーブルはないので、食事ができる場所を探すのにさまよいました。
迷ったあげく、こんな下が海である危険な場所をテーブルにして、恐る恐る食べることに。
他の方はどうしているかというと、大抵の人々は持参したレジャーシートやミニテントを使用して「芝生広場」でリラックスしながらキッチンカーや屋台で購入した食べ物を食べていました。
レジャーシートは朝市でも夜市でも必須ですね!!
また、大磯市で一番注意する点は、ゴミ箱が設置されていないためゴミは購入したお店で捨ててもらうか、自分で持ち帰らなくてはいけないことです。
人が多くゴミを各お店に返しに行くのも一苦労なのですが、きちんとルールを守りましょう。
6.大磯市限定の商品が買えるお店
ここからは「大磯市」だから販売している商品やお店を特集します。
まずは、「ビーンズマートオイコスさん」です。
大磯町で自家焙煎珈琲をされているこちらのお店は、大磯市に毎回出店されているとのこと、大磯市限定の焙煎豆としてその名も「大磯市ブレンド」が!!
そのほかに「妻ブレンド」や「アオバトブレンド」と言った、大磯にちなんだ焙煎豆が中心なので、大磯市土産にもちょうど良さそうです。
ところで、この「大磯妻」という人形は、他のお店でもちょいちょい見かけていましたが、なんなのでしょうか?
大磯妻(2500円)は小田原でカフェをされている「nico cafeさん」の作品です。
このひと目見たら忘れられないユーモアのある人形は、大磯の人の心をつかんで離さず、今では大磯市のシンボル的存在として大磯市のあちこちで見かけます。
一緒に売られていた大磯妻の衣装を丁寧に選んでいるお客さんにお話を伺うと、既に自宅には大磯妻が何人かいらっしゃるとのことでした。
「うまいけるさん」では、イギリス出身のマイケルさんが茅ヶ崎で作った「オ」レンジと「レ」モンの「胡椒」である「オレの胡椒」(888円)を販売しています。
試食させて頂いたのですが、柑橘系の香り高さがピリッとした胡椒と相まってとても美味しかったです。
こちらも実店舗を持たず、直接の問い合わせか大磯市などのイベントのみの販売だそうです。
イタリアの伝統菓子である「ビスコッティ」と「蜂蜜の頂点」と謳われるレザーウッドハニーを販売されていた「*nico*さん」も実店舗を持たず、移動販売をされているということです。
大磯市以外では不定期の百貨店の企画展か、大磯の工房にある自動販売機でのみでしか購入できないということで、やはり大磯市で買えるのは嬉しいですね。
7.夜市後半の雰囲気(19時~20時30分)
さて、19時過ぎにさしかかってようやく日が暮れ始め、夜市の本領が発揮する時間になりました。
明るいうちはわからない、夜市ならではの特徴が見えてくる頃です!
7-1.帰宅のタイミング
この時間になると、販売を終了し撤収するお店もちらほら出てきていました。
特に大磯市常連の人気のパン屋や地消地産の野菜のお店などは売り切れるのが早かったようなので、お目当てのお店があれば迷わず購入したほうが良いみたいですね。
そして、やはりお客さんの方にも「そろそろ帰ろうかな」ムードが出始めます。
大磯市は日曜開催であるため、翌日は月曜日です。
明日のために早めに切り上げたり、アルコール量をほどほどにしたりと、朝市より行動を調整していた人が多かったように感じました。
また、お客さんの大半が過ごす芝生広場も暗くなり、大きな電灯設備はないので長居することが難しいようです。
これが朝市なら終了は14時30分なのでギリギリまで過ごす人や、次の予定にいけるのでのんびりしている人が多いそうです。
7-2.夏だからこその商品を売るお店
夜市が7月~9月のみ開催なのは、夏だからこそですよね。
では、夏に相応しい商品を販売しているお店を探してみました。(※夜市期間限定ではありません)
「大磯農園さん」で販売されていた「僕らの酒」(1杯400円)は、地産地消をモットーに大磯の農園で作られたお米から作られたものです。
毎年夏頃に完成するため夏季から販売し、大磯市で販売する予定分は売り切れ次第終了とのことでした。
ただし、限定900本あるので、大磯市以外では大磯駅前「地場屋ほっこり」でも購入できるそうです。
夏限定の商品で「熱中症予防首まき」(1,100円)や「作って持って帰れるめがねケース」(500円~)など夏らしい商品を販売するお店もあり、夏休みの宿題にするらしい小学生とその親が並んでいました。
江ノ島に店舗を持つ「イグル氷菓さん」では、無香料、無着色の果汁アイスを販売していました。
大磯市では熱々のものを出すお店が多いだけに、小学生を始め夜市はアイスを求める行列が耐えず、夏の間の人気は通常の大磯市よりも良さそうです。
私も少し豪華な海老名とちおとめイチゴ味を頼みましたが、さっぱりしていて美味しかったですよ。
7-3.体験型のお店
昼の間はあまり脚光を浴びていなかった体験型のお店が、日が暮れることによりがぜん目を引くようになってきました。
手相占いのお店、耳つぼマッサージのお店、三線の弾き方を教えるお店など、どこも雰囲気が出て、明るい間より人が流れるように。
特に整体院のマッサージのお店は予約もできないぐらいいっぱいでした。
7-4.お店の照明の工夫
19時30分をすぎると、流石にとっぷり暮れてきました。
場所によってはたまたま街灯の下にあるところもありましたが、ほとんどはお店自身で工夫した照明を点灯していました。
とは言っても、照明によっては商品や説明文が見えづらいことも…
昼間はキュートにみえた大磯妻も、夜はちょっと怖いですね(笑)
逆に、照明を上手く使うことによって、昼間とは違った魅力を演出しているお店もあり感心させられました。
ただし、キッチンカ―は暗さをものともせず、最後までこの行列が続いていました。
7-5.夜市限定のお店
さて、まさに夜市「だからこそ」輝いているお店を発見!
二宮町に工房をもつ「yggpranksさん」は、瓢箪ランプを販売していました。
朝市でも出店されているそうですが、やはりこの光景が見られるのは夜市ならではですよね。
お店の方が瓢箪ランプと一緒に写れる写真撮影スポットも作成されており、自由に写真を撮ることができました。
インスタ映え間違いなしですね(笑)
もう一つ灯りを売るお店がありました。
茅ヶ崎に工房を持つ「ShellC(シェルシー)さん」の、「シェルランプ」です。
大磯市で出店された場所も、ランプが綺麗に発光するようにと街灯から出来る限り遠いところを希望されたそうです。
お店全体が発光しているように、様々な瓶から光があふれていました。
瓶の中に入った貝殻から溢れる優しい色のランプは見ているだけで癒されますね。
8.まとめ
今回ご紹介したお店は、全体のお店のほんの一部に過ぎません。
大磯市に出店できるお店は限られているため、今回紹介したお店が次回も出店するかどうかは、大磯市のウェブサイトでご確認ください。
2019年度の夜市は、8月19日日曜と9月15日日曜と後2回あります。
是非、この機会に夜市の魅力と大磯市のパワーとポテンシャルに触れてみてくださいね。